大学院入試口述試験
台風が心配だったので早く家を出たが,結局快晴.早く着きすぎたので,顔見知りの教官に控え室を開けてもらう.服装はスーツにスニーカー.
20分の面接は,事務的な質問から始まって志望動機と修士課程の研究計画をまず述べる.自分でも驚くほど大きな声でしゃべる.その後,質問が志望分野の教官に任されてから,話はどんどん専門的になっていく.答えられる質問もあれば,答えられない質問もあり,説明が全く支離滅裂になってしまったものもある.「中性子の寿命」なんか,僕には即答できない.なかでも駄目駄目だったのは次のやりとり.


教官:「じゃあちょっと黒板にMaxwell方程式を書いてください」
俺:(言われた通り書く)
教官:「それはちょっとおかしくないですか?」
俺:「(黒板を確認して)これで良いと思いますが」
教官:「それをこっちに代入すると変だよね」
俺:「(確かに変だ.頭を高速回転させてやっと気づいたのは,rotE,rotBのところをdivE,divBと書いているっっっ!!いかにもこれはただのケアレスミスなんだよという感じで直す)」


緊張しすぎだった.
その後,波動方程式を出せと言われたので,ダランベルシャンを使って端折る.そして次のやり取り.


教官:「では,その波動方程式の一般解を書いてください」
俺:(E=E_0exp[...]というのを書く)
教官:「それは違います」
俺:「(不思議に思い,E=Asin...というのを書く)こうですか?」
教官:「一般解の意味をわかってるかな?方程式の階数だけの任意関数が..」
俺:「ああ,ダランベール解ですか(と言って書く)」


筆記試験もそうだけど,本番で普段の精神状態で普段の実力を出すのは極めて難しい.というか,それも含めて実力と言うのが正しいのか.