集中講義

昨日の集中講義最終日.今日こそは曲がった時空を導入するのかと期待していたが,後半は非平衡の話になり,揺動散逸関係とか Green 関数を如何に評価するとか.最後にほんの少し真空の相転移に触れただけ.非平衡ならそれはそれで面白いのだけれど,ほとんど表面をなぞるような感じで淡々と進んでいったので,面白味の点では不満.自分の知識が決定的に不足しているのは言わずもがなであるが,インフレーション直後のキリングベクトルの発展の話とか,Hawking 輻射の話が聴きたかった.
ためになったことというと,ある程度の相互作用をもった有限温度の場における,Green 関数の計算や摂動展開の細かい計算.これが研究の役に立つかというと全然そんなことはない.