輻射流体ゼミ

非平衡のBoltzmann eqをいろいろいじくりまわす日.Maxwell分布を下敷きにして衝突項を評価する.理想極限をとると結局馴染みのエネルギー方程式や連続の方程式が出てくるところは,よくできてるなあと感心.Boltzmann eqの最低次の解析近似解法はChapman-Enskog method.Boltzmann eqの各項を無次元化して,平衡分布関数f_0のまわりにξについて展開するとういうもの.ξは平均自由行程に比例する量で,密度や理想極限をとるのに便利.要するに摂動じゃないかと思ったが,0次近似でも粒子数や運動エネルギーくらいなら正確な値を与える.それより,平均自由行程が大きい場合にちゃんと収束するのかが心配だが,次回,次数の大きい近似を計算する際に明らかになるはず.
M君のレジュメはコンパクトにまとめられており,見やすい.参考にしよう.TeXはスタイルに迷わなくていい分,自由度が少ないのが悪.1回分のレジュメつくるのにわざわざマクロつくるのもあれだし..

奥が深い.ただルジャンドればいいというものじゃない.今日はあらためてdE=d'Q+d'Wの解釈に時間を費やした.ここをしっかりしておかないと,定性的,定量的結果を180度間違えてしまう.対応状態の原理も未消化.