電磁気

そろそろやらねばなるまい,と思って嫌いな演習を始める.ところが,静電場や導体系は意外とすらすら解ける.既存の方法にこだわらずに,「仕事」と「変分原理」だけで考えようと決めたからだと思う.あとは鏡像法を直感的に理解する方法は無いかな.

宇宙物理

星の進化など.定性的に理解できるのが良い.金属の電子伝導なんかは,話を聞いても俄に理解できない.

場の理論

Feynman diaglam.格子場のphotonやbosonなどを真面目に計算する方法とdiaglamを使う方法を比べる.確かにとても楽になる.しかし,一種の公式のような感もあるので,地道な導出に慣れておかないといずれ困りそう.

核理論

今日が最後の授業.Dirac eq.の自由粒子解から負のエネルギーの困難を紹介して,少しだけくりこみに触れる.残りの時間でgaugeの大切さを語る.grobal gauge transformationとU(1)から,Noetherの定理へ.最後にlocal gauge symmetry.パワポの講義なので式の展開にはついていけないが,要するにLagrangianのlocal topologyに対する不変性を要請すると,gauge不変性が必要だと理解する.この辺はQEDの入り口なのかな.
最後なので,ありがたいお言葉.初等量子力学などのポテンシャル問題のように,はじめからポテンシャルが与えられているなど非常に幼稚な物理とのこと.fundamentalなことを考えるとき程,思考の自由度は広がるわけで,故に上のgaugeのような手がかりが重要な意味をもってくるらしい.
と同時に実験データの解析などもおろそかにしてはならない.誤差や検定方法を失敗するのは研究者として致命的とのこと.マスターの学生が3ヶ月の実験で出したデータを検討してみたら,実はその結果が有意であるためには,3年のデータの蓄積が必要だったらしい.
Brookhavenでかなりの業績をあげた教官だけに,現実的でためになる話でした.

月末にハドロンセミナーの予定.