輻射流体ゼミ

相対論的流体のエネルギー方程式を導いたりして,本の前半を終了.これで道具立てが終わったけれど,以前の内容をけっこう忘れている.論文着手前になんとかしないと.
というわけで,やっと宇宙物理らしい分野に入る.まずは,波,衝撃波など.今日は,音波に対する物理量を線形近似で波動方程式を導いたりと,やさしい.でもその後を読むと,少なくとも一読して(何をしているか)理解できるような内容ではない.流体力学の常として,解析のmethodがいちいち大変な上に相対論がdefalt.この章が長いので,多分卒業までにゼミでは終わらないだろう.本格的な輻射流体の勉強は自分でやるしかないなり.

卒論

進路が決まったので,教官に卒論の相談をしに行く.まえから一般相対論をやろうと思っていたので,そう言うと,やめた方がいいとのこと.reviewならいいが,GRや数値相対論自体を卒論で研究して新しい結果を出すことはほぼ不可能だそうだ.むしろGRは来年以降みっちりやるのだから,輻射輸送の手法を身につけたら良い武器になるだろうとアドバイスを受けたので,それならば一般相対論的輻射輸送(非軸対称)の数値シミュレーションをやりたいと言ったら,これも即座に却下された.極めて狭い範囲にしか通用しない物理ジョーク.
いずれにせよ,来月頭の天文学会が終わってから各方面に相談することに.