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清水先生の量子論の本を読んでいる.極めてわかりやすい.目から鱗が落ちること度々で,ベルの不等式だけ読むつもりが,最初から楽しく読んでいる.知っていることの方が多いのだが,測定理論の話など,つい量子測定のことも詳しく知りたくなってくる.このような,まったく飾らないわかりやすい本を書くということは相当なflexibilityが必要だと思う.
量子論の基礎―その本質のやさしい理解のために (新物理学ライブラリ)
- 作者: 清水明
- 出版社/メーカー: サイエンス社
- 発売日: 2004/04/01
- メディア: 単行本
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それにしてもですね,Landauは巨人である,ということが数年物理学を勉強してきて明らかになってきた.それはある程度,物理学に触れてきた健全な学生なら「教程」の目次を眺めさえすればわかることで,普通の人間が物理学の(当時のほぼ)全範囲に渡って,これほどoriginalの視点からある種の哲学を持って,教科書を書き通すということは「変」である.そりゃ,Feynmanもスミルノフもゾンマーフェルトもクーラン・ヒルベルトもブルバキもすごいと思うけど,Landauの本の特異性は改めてすごいと思う.執筆はLifshitzが担当したとかはどうでもよくて,問題はLandauを車ではねた人物がその後どうなったかということなわけです.
他,GRのreview paper.主に実験との整合性についてで,GPSとかEPRとか.